ホタルイカ掬い完全ガイド(初心者向け人気スポット9選&成功のコツを紹介)
幻想的な光景とともに楽しむ春の風物詩「ホタルイカ掬い」。
富山湾では、条件がそろえば海面近くに浮かぶホタルイカを間近で見ることができ、掬って持ち帰ることもできます。
本記事では初心者向けにおすすめの掬いポイント、ベストな時間帯、準備すべき道具、注意点などをわかりやすく解説しています。
必要な道具はこちらの記事で詳しく解説しています。
» ホタルイカ掬いの準備完全ガイド|必要な道具とあると便利なアイテムまとめ
ホタルイカ掬いの魅力とは?初心者におすすめの理由

幻想的な光景を間近で体感できる
富山湾では、春の夜に青白く光るホタルイカが海面に浮かぶ幻想的な光景が広がります。
海岸から簡単に観察できるのも、初心者にとって嬉しいポイントです。
誰でも気軽に始められるアクティビティ
ホタルイカ掬いに必要な道具は、タモ網やヘッドライト、胴長(ウェーダー)など、比較的シンプルな装備で行うことができます。
釣りやキャンプのような専門的なスキルが不要なため、小さなお子様連れの家族や初めての方でも気軽に挑戦できます。
家族や友人と楽しめる春限定の思い出作り
ホタルイカ掬いは、春の短い期間だけ楽しめる特別な体験です。
夜の海で光るホタルイカを一緒に探す時間は、家族やカップル、友人との忘れられない思い出になります。
ホタルイカがよく集まる!富山のおすすめ掬いポイント9選
左上の[➡▢]マークをクリックすると各ポイントの詳細が出ます。
一覧
- 1. 海老江浜(えびえはま)
- 2. 八重津浜(やえづはま)
- 3. 岩瀬浜(いわせはま)
- 4. 浜黒崎海水浴場(はまくろさきかいすいよくじょう)
- 5. 滑川海浜公園前(なめりかわ)
- 6. 魚津漁港(うおづぎょこう)
- 7. 生地浜(いくじはま)
- 8. 入善漁港(にゅうぜんぎょこう)
- 9. 朝日町海岸線(あさひまちかいがんせん)
1. 海老江浜(えびえはま)
観光地としてはあまり知られていませんが、ホタルイカがよく接岸することで知られています。アクセスしやすく、エリアが広いのでファミリーにもおすすめです。トイレもあります。
2. 八重津浜(やえづはま)
富山市にある八重津浜は、波が穏やかで遠浅のため、小さなお子様連れでも安心してホタルイカ掬いが楽しめます。温泉施設や公園も近くにあります。人気の高いエリアのひとつとなります。トイレもあります。
3. 岩瀬浜(いわせはま)
富山市の中心部から車で約15分とアクセス抜群の岩瀬浜。広々とした砂浜が特徴で、初心者にも掬いやすい環境が整っています。駐車場やトイレも整備されており、夜間でも安心して楽しめます。八重津浜と並び人気の高いエリアのひとつとなります。
4. 浜黒崎海水浴場(はまくろさきかいすいよくじょう)
富山市の北東部に位置する浜黒崎海水浴場は、立山連峰を背景にホタルイカの幻想的な光が楽しめる絶景スポット。波も比較的穏やかで、設備も整っているため快適に楽しむことができます。他のエリアと比べて水深があるため、波打ち際で掬うのが基本になります。
5. 滑川海浜公園前(なめりかわ)
ホタルイカミュージアム近くの海浜エリア。観光と掬い体験の両方が楽しめます。
6. 魚津漁港(うおづぎょこう)
街灯に照らされる夜の海とホタルイカの光が幻想的な光景を演出。釣りを同時に楽しみたい方におすすめです。
7. 生地浜(いくじはま)
静かな環境でホタルイカ掬いに集中できます。幻想的な海の光景を堪能したい方に。
8. 入善漁港(にゅうぜんぎょこう)
黒部市と朝日町の間に位置する入善漁港は、知る人ぞ知るホタルイカ掬いの名所。漁港ならではの静けさと安定した足場で、初心者でも安心して楽しめます。
9. 朝日町海岸線(あさひまちかいがんせん)
海岸線に沿ってホタルイカがよく見られ、立山連峰と朝日の美しいコントラストが楽しめます。あさひ総合病院裏のダイヤ海岸沿いもポイントとなります。
▶ Googleマップで見る
ホタルイカ掬いのコツ

ここでは、ホタルイカ掬いを成功させるためのポイントや、より多くのホタルイカを見つけるコツを解説します。
1. シーズンとタイミング
ホタルイカのシーズンは春から初夏にかけての数ヶ月間に集中します。
特に3月から5月にかけてがピークシーズンとなり、この時期には多くのホタルイカが見られます。
この時期を狙って掬いに行くと、比較的多くのホタルイカを掬うことができるでしょう。
2. 潮回りの確認
ホタルイカ掬いを成功させるためには、潮の状態も重要です。
新月の特に「満潮前後」の時間帯にホタルイカはよく接岸します。
干潮時はホタルイカが浅瀬に出てくることが少なくなるため、潮の満ち引きに合わせて掬いに行くことをおすすめします。
潮回りや月の満ち欠けのカレンダーをチェックして、タイミングを合わせて行動しましょう。
» 富山県の潮見表・月齢
3. 時間帯の選び方
ホタルイカは夜行性の生物であり、主に日没後から夜の初めの時間帯に活発になります。
特に夜11時から2時ごろが最もホタルイカが海面に浮かびやすい時間帯とされています。この時間帯に合わせて海岸に出かけることで、効率よく掬うことができます。
4. 風向きと風速
風の影響は意外に大きいので、風向きや風速にも注意を払いましょう。
特に北風が強すぎると、海の水面が乱れてホタルイカを見つけにくくなります。
風速が穏やかな日を選んで掬いに行くと、よりクリアにホタルイカの光を見ることができます。
風はないのが好ましいが、風が合っても陸から海に向かっている南風であれば、大きくは影響しないと考えれています。
5. 雨の日でも挑戦可能?
雨の日でもホタルイカ掬いは可能ですが、雨が強すぎる日や風が強い日にはホタルイカが接岸しづらくなります。
また、視界が悪くなるため、晴れている日よりも少し挑戦しづらい部分もあります。
しかし、逆に晴れの日に比べて他の人が少ないので、静かな海岸でホタルイカを楽しむことができるかもしれません。
6. 掬う道具の準備
ホタルイカ掬いに必要な道具としては、網とバケツが主に必要です。
網は目が細かいものを選び、ホタルイカが網から逃げないようにしましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。是非ご覧ください。
» ホタルイカ掬いの準備完全ガイド|必要な道具とあると便利なアイテムまとめ
7. 光の使い方
ホタルイカ掬いでは、ホタルイカの発光を引き寄せるためにライトを使用しますが、あまり強すぎる光を使うと逆にホタルイカが驚いて逃げてしまうことがあります。
強すぎないライトを使用し、海面を優しく照らすことがコツです。
8. 情報収集
直近の状況を知ることで、成果に繋げやすくなります。
下記サイトは、ホタルイカ掬いの掲示板サイトです。
» 富山湾 ホタルイカ 捕らんまいけ〜ぇ ?
ホタルイカ掬いの注意点

騒がない
深夜がメインのホタルイカ掬い、寝ている住民の迷惑になるため、静かに行動しましょう。
馬鹿騒ぎにより、近隣の住民から通報があり警察が来ることも少なくないです。
ゴミを捨てない
砂浜や海にゴミを残すと、環境汚染や生き物への悪影響につながります。
ホタルイカの生息環境を守るためにも、持ち込んだものはすべて持ち帰る「来たときよりも美しく」の精神を大切にしましょう。
無断駐車はダメ
住宅地や漁港近くでは、私有地や関係者専用のスペースに無断で駐車してしまうケースもあります。
地元住民の迷惑にならないよう、必ず指定された駐車場を利用し、マナーを守った行動を心がけましょう。
落水、波に注意
ホタルイカ掬いは夜間に行うことが多く、足元が見えにくいため転倒や落水のリスクがあります。
また、突然高波が押し寄せることもあるため、常に周囲の状況を確認し、安全な場所で掬いましょう。
ライフジャケットの着用も推奨されます。
防寒対策
ホタルイカのシーズンは春先のまだ寒い時期が中心です。特に海中を歩行する場合は、水温が低く、風によって体温が奪われやすいため、強めの防寒対策が必須です。
厚手のレインウェアや防水手袋、カイロなどを着用し、風を通さない重ね着をして冷えを防ぎましょう。
ルールを守って快適に楽しみましょう
ホタルイカ掬いは自然とのふれあいが楽しめる貴重な体験です。地域の方や他の参加者と気持ちよく過ごすためにも、マナーとルールを守って、安心・安全な掬いを楽しんでください。
まとめ|ホタルイカ掬いをもっと楽しむために
ホタルイカ掬いは、春の富山湾でしか体験できない神秘的な自然現象です。
初心者でも、事前にポイントや装備、タイミングなどのコツを押さえておけば、高い確率でホタルイカと出会うことができます。
特に大切なのは、時期(3〜5月)・風向き(南寄りの風がベスト)・潮(満潮付近)・月齢(新月前後)といった自然条件のチェック。そして、ライフジャケットやヘッドライトといった安全対策もしっかり準備しましょう。
今回紹介した人気スポットは、どれもアクセスしやすく初心者でも安心して楽しめる場所ばかりです。ぜひ上記ガイドを参考に富山春の風物詩、ホタルイカ掬いを体験してみてください。